牛若丸なんぞは、本当に可哀そうな奴じゃ。世間知らずのガキが、大人達にいいように利用されたんじゃ。本来なら勝てない戦を勝つためには、奇襲戦法しか無いのじゃ。信長も、海外で言えばハンニバルなどもそうじゃ。歴史に名を残しておる、名将とうたわれている輩は、皆、奇襲戦法の名人なのじゃ。
だが、最後はみんな殺されとる！出る杭は打たれるからの～。それなら、表に出てこなければいいんじゃ！徳川幕府を支えていたのは、忍者達であったと思われるが、彼らはよっぽどの上忍で無ければ、名前など歴史に残ったりはせん。本格的なスパイ組織を確立したのは、日本が世界で最初だと言われとる。
このように、名も知れず、しかし、確実に世の中に影響を及ぼす「卑怯者」によって、世の中はなりたっておる。
ヨーロッパ諸国の大航海時代以降、アジアの各国が植民地化していく中で、日本だけが「ペリー来航」までミラクルピース状態を保てたのは、つまり、そうゆう事じゃ。
「事無きを得る」この事に全力を尽くすのは、卑怯者の誉れじゃ。そこで名誉を欲しがると、悲惨な結末が待っておる！。